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人とかかわるのがつらい方のための治療

人とかかわるのがつらいということ

 当院では、人とかかわるのがつらい方のために、精神分析的精神療法を行っています。

 人とかかわるのがつらい方は、人との間で次のような気持ちを体験しています。

  • 人に頼れない
  • 人に本音を言えない
  • 嫌われるのがこわい

 そして、自分に対して次のような気持ちを持っていることが多いです。

  • 自分は駄目だ
  • 自分のことが嫌い
  • 自分を認められない、自分に自信がもてない

 以上のようなつらさは、おおまかに言えば、自分を認めることができず、自分と人とのよい関係を信じることができない状態と言えます。このようなつらさを感じながら、誰にも相談できず、ひとりでかかえてゆくのは、とても苦しいことです。

 このようなつらさは、どうしておきてくるのでしょうか。

 いろいろな場合がありますが、子供の頃からの親とのかかわりでつらい経験をつみかさねてきたことで、こころの中につらさが根づいてしまう場合があります。子供は親に、甘えや不満や自己主張などのいろいろな気持ちをむけて、そのような気持ちを親にうけとめてもらう経験が多くなることで、自分はこういうことを思ってもいいんだと自分を認めることができるようになります。しかし、親にそのような気持ちをむけることで、親からいやがられたり無視されたりという経験が多くなると、こういうことを思う自分はいけない子供なんだとか、人からいやがられるんだとの思いが強くなります。そのような思いが強いまま大人になると、大人になっても自分を認められず人を信じられない状態が続きます。

人とかかわるのがつらい方のための治療

 それではどのような治療が役に立つのでしょうか。

 当院では、以上のようなつらさをかかえている方のために、精神分析的精神療法を行っています。精神分析的精神療法は、精神分析の考え方にもとづく治療です。精神分析では、人が親とのかかわりで経験したさまざまな気持ちは、けっして過去のものではなく、
その人のこころの中に生き続けて、現在の人とのかかわりにも影響すると考えます。たとえば、親との間で自分の気持ちを出すといやがられるという経験が多かった人は、大人になっても、周りの人との間で、いやがられることをおそれる気持ちをいだき続けます。人によっては、このような気持ちに蓋をして、何もつらさを感じていないようにして暮らす人もいます。でもそれを続けるのはとても疲れることです。一方で、自分の中の気持ちに
ひとりでむきあうことは、とてもつらくて不安で耐えられないと感じる人もいます。そのような人たちのために、精神分析的精神療法が役に立つ場合があります。

精神分析的精神療法について

 それでは精神分析的精神療法は、人とかかわるのがつらいことに対して、どのように役に立つのでしょうか。

 この治療は、基本は、こころの中にうかぶことを自由に話して、それを治療者(治療を担当する人)にきいてもらうことで進んでゆく治療です。話すことはなんでもよいのです。いろいろなことを自由に話しているうちに、これまであまり人に話したことのなかった、自分の中の悩みや願いなどについても話せるようになります。治療者は、ご本人の話をきいて、そこにあらわれているご本人の気持ちを考えることを続けてゆきます。自分の話をちゃんときいてもらえるという体験は、ご本人にとってとても大きな支えになります

 そして、ご本人が自由に話してゆく中で、今まで気がつかなかった自分の気持ちに気がついてゆきます自分は本当はこういうことをおそれていた、こういうことを望んでいた、こういうことをつらいと思っていたということに気がつくことは、とても大事な体験です。さらに大事なことは、治療の中で、そのような気持ちを出して、それを治療者にわかってもらうという体験です。そのような体験をとおして、自分の気持ちを出してもいやがられるわけではないし関係がこわれるわけではないと思えるようになります。そして、子供の頃から続いていた、こういう気持ちでいる自分はいけない子供なんだとか、自分の気持ちを出すといやがられるんだという思いがやわらぎます。自分の中にいろいろな気持ちがあることを受け入れ、自分の気持ちとおりあいをつけ、うまくつきあってゆくことができるようになりますそれは、自分の気持ちを大事にすることでもあります。自分の気持ちを大事にすることによって、人との間でも、おたがいの気持ちを大事にするかかわりができるようになります

 精神分析的精神療法は、そんなふうにして、その人のこころやその人の人とのかかわりをゆたかなものにしてゆきます。ご希望される方は、まずは通常の診察の中でご相談ください。

治療の流れ

 精神分析的精神療法は、自分の中のいろいろな気持ちについて、
治療者(治療を担当する人)といっしょに考えてゆく治療です。

 当院では、まず、通常の診察の中で、ご本人の悩みをていねいにきいてゆきます。ご本人の悩みが、人とかかわるのがつらいなど、おもにこころの中に起きてくる気持ちについての悩みであるならば、精神分析的精神療法を始めることも考えます。

 その場合、実際に精神分析的精神療法を始める前に、約4回の
予備面接をもちます
。その中で、ご本人のつらさがどのようなもので、どういうところからおきてきていて、それにこの治療がどのように役に立つかを考えます。そのうえでご本人と話し合い、治療者がこの
治療が役に立つと考え、ご本人がこの治療を希望する場合に、治療を開始することになります。

 実際の治療は、1回45分から50分の面接を、週1回以上の頻度で、決まった曜日の決まった時間に
定期的にもつことを継続してゆきます。面接1回あたりの料金の目安は、7,000円~9,000円です。
料金は、面接の頻度、曜日、時間帯によって多少異なります。

 治療の期間については特に決まりはありません。ご本人が治療の成果に満足してこの治療がなくても
やっていけると思えるようになり、治療者も終わってもだいじょうぶと考えるようになれば、治療の終わりについて話し合って決めるようにしています。

執筆・監修:院長 高野佳也

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