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精神分析

精神分析とは

精神分析は、人の心を深く理解するための方法です。20世紀の初めにフロイトによって始められました。
 精神分析では、人の心には意識的な心と無意識的な心があり、無意識的な心にもさまざまな心の動きがあると考えられています。そして無意識的な心の中にとらわれがあることで、心が自由でなくなりさまざまな苦しみがうまれます。精神分析は、分析を受ける人が、自分の心を無意識的な部分も含めて理解して、心の中のとらわれから自由になり、心のゆとりや豊かさを手に入れることをめざしています。
 精神分析は、人の心を深く理解するために、以下のようなやり方で行われます。すなわち、分析を受ける人は、寝椅子に横になり、心にうかぶことを何でも思いつくままに話すようにします。分析家は、寝椅子のそばにいて、分析を受ける人の話をきき、その人の心のあり方に思いをめぐらし、時にはそこで考えたことをその人に伝えます。
 1回のセッションは、45分ないし50分です。こうしたセッションを、週4回ないし5回、継続的に続けてゆくのが本来の精神分析のやり方です。現在は時間の負担を減らすために、週1回ないし2回の精神分析的精神療法が行われることが多いですが、当院では、週1回ないし2回の精神分析的精神療法と、週4回ないし5回の精神分析と、両方を行っています。精神分析については、1回あたりの料金の目安は、5,000円~6,000円です。曜日、時間帯などにより多少異なります。

精神分析はどのような人の役に立つでしょうか

自分の心を深く理解したいという希望のある人に役に立ちます。その中でも特に、自分の心の中に自分ではどうにもできないとらわれのようなものがあり、そのとらわれによって感じ方や考え方が影響されて苦しみを感じている人に役に立ちます。
 たとえば、人とのかかわりでいつも同じようにうまくいかないことがあるとか、自分を否定する気持ちになるのを自分ではどうにもできないとか、そのようなことが積み重なって気分が沈んだり不安になることが続いているとかです。そのようなことで悩んでいる人には役に立つ場合が多いです。
 ただし、その人の心の状態によっては、精神分析で自分のことを話すことで気持ちが大きく動くことが負担になりすぎる場合があります。当院では、精神分析を始める前に何回か予備面接を持ち、そこで、今のその人の心の状態に精神分析が本当に役に立つと考えられた時に、精神分析を始めるようにしています。

精神分析はどのように役に立つのでしょうか

そのようなわけで、精神分析の実際のセッションでは、分析を受ける人が寝椅子の上で心にうかぶことを思いつくままに話し、分析家が話をきいてその人の心でおきていることについて考えをめぐらし時に本人に伝えるということを、継続して行ってゆきます。このような時間を積み重ねるうちに、分析を受ける人の心の世界が、無意識的な部分も含めてその人の話の内容や分析家とのかかわりの中にあらわれてきます。分析家は自分の心を使ってそこにあらわれているものを十分に感じとり、その人の心の世界を理解してゆきます。分析を受ける人は、そうした分析家の力を借りながら、自分自身の内面を心の底から理解し大事な気づきを得ます。そして心の中のとらわれから自由になり、心にゆとりがうまれ、心を大事にして豊かにしてゆくことができるようになります。
 また精神分析家は、精神分析によって、分析を受ける人に援助を行う専門家です。精神分析家の資格を認定されるためには、国際精神分析学会によって定められた訓練を修了することが必要です。人の心を理解するための長年の訓練を修了することが、精神分析家が、分析を受ける人の心の世界を理解し、その人が自分自身について心の底から理解し気づきを得ることを援助するために重要なのです。当院では院長が精神分析家の資格を認定されており精神分析を行っています。

執筆・監修:院長 高野佳也

 

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